NTTの工事業者の担当者はYAMAHAのルーターについて詳しくない場合が多いので、「手持ちのテスト用機材ではつながりましたが、お客様のルーターでの接続が確認できません」などと言われることがあります。NVR510側で設定を行わないと、フレッツ光に接続することはできません。
そこは慌てず、NVR510に小型ONUを接続した状態で電源を入れ、NVR510に有線LANでつないだPCから接続します。初期状態ならマニュアル通り、192.168.100.1でユーザーID/パスワードは空欄でログインします。
[かんたん設定]、[プロバイダ設定]、[新規作成]の順に進み、[新規]ボタンをクリックして、「接続インターフェース=ONU」を選択し、[次へ]を押します。このとき、ONUがグレー表示されていて選択できない場合、「詳細設定」から「ONU」を選択、「プライマリーIPアドレス=アドレスを割り当てない」になっているか確認し、そうでない場合はこれを選択して、再度、プロバイダー設定に戻ります。
「回線自動判別」の「ブロードバンド回線自動判別機能」で「PPPoE接続が利用可能です。」と表示されるので、接続種別の選択で「PPPoE接続」を選び、[次へ]ボタンを押します。
「プロバイダー情報の設定」では、筆者の場合「設定名=asahi-net(省略可)」、「ユーザーID=f.xx7x-xxx@atson.net」、「接続パスワード=xxxxxxxx」、「PPインターフェースのIPアドレス=自動取得する」に設定し、[次へ]を押します。
※ 言うまでもありませんが、プロバイダー情報は各自契約しているプロバイダから提供されている接続情報を設定します。筆者の場合、ASAHIネットの固定IPアドレス契約なので、ユーザーIDの先頭に f. を付け、ASAHIネットのIDに続いて @atson.net が付きます。
それ以降は、既定の設定のまま進んでいけば良いと思います。
筆者は、ひかり電話を契約しています。これも設定が必要ですが、NTTの工事員から「つながりません」または「やり方がわかりません」と言われる可能性が高いので、慌てずに設定します。
「簡単設定」の「IP電話」を選択すると、「ひかり電話」という設定アイコンが表示されるので、これをクリックします。インターフェースの設定では、今回は小型ONUを使用する想定ですので「ONU」を選択します。
設定が完了し、数秒間待つことで、電話番号が自動的に取得され、接続状態になります。接続が確立しない場合は、ひかり電話の契約が正しく行われていない可能性があります。
「詳細設定」、「IP電話」、「TEL1ポート」を選択し、設定ボタンをクリックします。「電話機能の使用=使用する」、「SIPユーザー名=0459999999」、「着信の許可=IPユーザー名と一致した場合のみ許可する」、の各設定を行います。ここで重要なのは、SIPユーザー名で、ここにはひかり電話で契約している自分の電話番号を入力します。筆者は横浜在住なので、例として横浜市の市外局番045で始まる番号を記入しています。
※ NVR510の設定中に時間がかかっていると、セッションタイムアウトが発生して、設定をやり直すしかない状況が多発しますので、こまめに設定の保存を行うのがおすすめです。