結論からいうと、GA-P55A-UD3RとCore i7-860で、メモリ32GB(DDR3-1600 8GBx4)が動作しています。CPUのスペック表にも、マザーボードの仕様にも、上限は16GBと書いてありますが。
海外の掲示板や2chのログによると、認識したりしなかったり起動したりしなかったり、動きが怪しかったり、様々な事例があるようで、それこそ相性問題で、運が良ければ動くようです。
i7-860の発売は2009年で、マザーボードの最新BIOSも2011年で止まっており、まだそのころは DDR3 8GB DIMMなんてな出回ってなかったはずですので、CPUやマザーボードが設計された時点では8GB DIMMなんて想定されていなかったのかもしれません。
うちの場合、定格で動かすとmemtest86がエラーを出します。メモリがかなり熱くなっていたので、熱暴走だと思い、CPUとメモリの電圧を下げてみました。Vcoreの電圧を1.24Vから1.1Vへ、メモリの電圧を1.5Vから1.3Vへ変更すると安定して動作するようになりました。
このような設定で、memtest86一週とprime95一時間の動作を確認しました。コアの温度は78℃前後で安定します。CPUの仕様によれば、T-CASE値が72.7℃とあるので、かなりやばい温度ではありますが、通常はprime95の様にCPUを酷使することはないと思いますし、それでも一時間の連続稼働の確認ができたので、普通の用途では大丈夫そうです。
低電圧メモリというとDDR3Lですが、うちのはLがつかないDDR3なのに、なぜか1.3Vで動作しているようです。HW-MONITORが報告してくる電圧は、Vcoreが1.07V、メモリが1.34Vくらいなので、電源回路か測定回路、またはその両方で多少の誤差が出ている思われます。まあ、100分の1の位の電圧の誤差は仕方ないともいえます。ですが、DDR3なのにDDR3L並の低電圧で動作するとは、なかなかやります。
使用したメモリは、PatriotとCrucialです。
消費電力は、Windowsのアイドル時は90W、prime95実行中は160Wくらいでした。