Canon LPB-1310というプリンタを愛用しています。これは13年前の製品です。本体は意外と高く、人気機種なのかわかりませんが、中古でも3万円もしますが、リサイクルトナーカートリッジはとても安く手に入ります。スタンバイ状態から印刷開始までがわりと速く、ちょっとした印刷に便利です。両面印刷にも対応しているのも良いです。インクジェットプリンタはノズル詰まりが厄介ですが、その点、レーザープリンタの方が安心して使えます。
さて、残念なことに、このプリンタ、OS X 10.9 (Mavericks)では使えなくなりました。LIPS4ドライバの提供が終了してしまったようです。「対応予定なし」と書いてあります。
MavericksからLBP-1310へ、直接印刷することはできませんが、プリントサーバを構築して、それを経由して印刷することはできます。ただし、LBP-1310にネットワークアダプタが装備されていることが必要です。
筆者の環境では、Debian GNU/Linuxを使用しているので、これでプリントサーバを構築することにします。
cupsをインストールします。
# apt-get install cups
ウェブブラウザを開いて、http://localhost:631/に接続します。管理タブの[プリンタを追加]を選び、「その他のネットワークプリンター: LPD/LPR ホストまたはプリンター 」を選択します。[続ける]ボタンを押し、接続の欄に「lpd://192.168.0.250/lp」の様に登録して、[続ける]ボタンを押します。名前欄などは「LBP1310」の様に適当な名前を設定します。プリンタドライバは、「Canon LIPS-IV Foomatic/lips4」を選択します。
管理タブのサーバの設定で、「このシステムに接続されているプリンターを共有」という項目があるので、これにチェックを入れます。
設定が完了すると、Mavericksの環境設定で、プリンタの追加を行えば、プリントサーバに登録したプリンタが表示されるはずです。CUPSを利用して共有したプリンタは、同じネットワーク内の他のPCから自動認識されます。プリンタドライバは、「一般的なPostScript プリンタ」を選択します。
Linuxのプリントサーバで共有したプリンタをWindowsから利用するには、まず、IPアドレスを指定して接続します。たとえば、[ファイル名を指定して実行]で、「\\192.168.0.10」の様にして開きます。その中に登録したプリンタ名が表示されているはずですので、右クリックして[接続]を選択します。プリンタドライバは、Generic/MS Publisher Color Printerを使用します。