私は特にクレカマニアというわけではありませんが、過去十数枚クレジットカードを発行した経験から、申し込むカードを選ぶ目安を紹介します。以下の方法とは違った考え方の人もいるでしょうし、絶対の正解というのはありません。その点を踏まえて参考程度にしてください。
「初年度年会費無料」という宣伝文句は無視する
重要なのは通常年の会費であって、初年度の会費などどうでもいいです。申し込みサイトで、「初年度年会費無料」が赤い大きな文字で書いてあって、通常年会費が小さな文字で書いてあったら、申し込む前に警戒しましょう。
「ポイント○倍」という宣伝文句は無視する
重要なのは還元率(%)であって、倍率ではありません。倍率が意味を持つのは基準となるポイントの価値があって、その何倍かということなので、倍率だけを強調して宣伝しているカードは、すぐに検討から外します。
「誕生月はポイントがお得」という宣伝文句は無視する
誕生月に得なのではなく、誕生月以外に損であると解釈します。
ルールが複雑なカードは避ける
「毎月20日と30日は5%OFF、毎月10日はポイント2倍、毎月15日は5%OFF、毎月5日、15日、25日はポイント2倍、優待加盟店でのご利用で、ポイント最大3倍」のような、わけのわからないルールがあるカードは止めましょう。
「ネットショッピングでお得」などの宣伝は慎重に検討する
普段使い用カードとネットショッピング用カードを分けるのは、通常は無駄です。できるだけ1枚のカードを集中的に使用した方がいいでしょう。あるカードは、「ネットでお得」を大々的に宣伝しているのに、専用モールを経由しないショッピングや、実店舗での通常支払では0.5%還元という残念なものがあります。普段使いカードの還元率が1%を超えていて、それとは別に、よく利用するネットショップではさらにお得というカードを作るのなら、それは構わないでしょう。
現金換算の還元率が明記されていないカードは避ける
よくあるのは、○○円のショッピングにつき○○ポイントが貯まって、○○ポイントが○○円相当のギフトに交換できます、といったもの。還元率を求めるのに2回の掛け算をしなければならないカードは注意します。中にはわざと還元率の換算をわかりにくく表示しているカードがあります。「ショッピング額からポイント数への換算」と、「ポイント数から還元額への換算」が別のページに記載されていて、還元率をすぐに求められないようなカードは、すぐに候補から外します。カードの説明を見て、わかりにくいなと思ったら申し込みを止めましょう。100円のご利用に付き1ポイント貯まり、1ポイント=1円相当として、ギフトと交換できます、といった、仕組みが単純明解なカードを選びます。
ポイントの使い道が寂しいカードは避ける
どれだけポイントが貯まるかよりも、貯まったポイントが何に使えるかの方が重要です。カード会社が用意したギフト交換カタログ見ても、魅力的な商品がないなら、そのカード自体に魅力が無いということです。「貯まったポイントがそのままショッピングの支払に充当できます」という、ポイントが電子マネー的に利用できるのが便利で無駄がありません。ポイント期限失効の心配も無いでしょう。SuicaやPASMOにチャージできるのもいいでしょう。「amazonギフト券と交換」も汎用性が高くおすすめです。永年無料で永久不滅を謳っている某カードは、交換カタログの品揃えが貧弱な印象があります。あと、マイルなど他ポイントへの移行は、交換レートをよく検討しましょう。
迷惑なカードは避ける
申し込むと、不要な広告メールが大量に送られてくるようなカードは避けます。利用履歴や統計情報などが提携企業に流れるという噂のあるカードも避けます。
コレクション
アニメのタイアップなど、明らかにコレクション目的として発行されているようなカードは、否定はしませんが、よく考えて申し込みます。私も2枚ほど、そういったものを持っています。そういうカードは、1年間で1回も利用がなければ、年会費がかかる、というものがよくあります。ニコニコ動画のプレミアム会費や、ATOK Passportの月間利用料など、毎月300円~500円程度の少額決済はそういったカードで支払います。
保険
海外旅行保険は、死亡補償はあまり気にしなくていいです。怪我・病気による治療費用の補償を重視します。200万円以上の補償額があるといいです。「旅費をそのカードで支払うこと」といった条件付きのカードと、自動付帯のカードがあります。前者をメインカード、後者をサブカードとして持つことを検討します。